スガシタの眼〜深層海流を読む 第107回 2007年02月22日
2月21日、日銀はついに政策金利を引き上げ0.5%とした。為替が円高に振れ、株安が心配されたが、マーケットではすでに織り込み済みとなって、円・ドル相場も大きくは動かなかった。東京株式市場も当面懸念材料が出尽くしたという反応となって株価は逆に上昇した。平均株価は待望の1万8000円の大台を奪回した。昨年1月のライブドア事件以来、長期低迷していた新興市場もようやく復活のきざしが出てきている。筆者は現在連載中の新聞、雑誌等で「後から振り返ってみると今の新興市場は大バーゲンセールだったということになるだろう」と予測してきたがそれがいよいよ現実のものになろうとしている。金利が上がって株価が上がる。為替相場は安定するというのが、日本経済にとって、ベストコンディションだが、どうやらそのような展開となりそうだ。チャートから見て平均株価は春先から年央にむかって、2万円の大台に接近もしくは突破する可能性が高まっている。それはなんといってもこの3月決算が4期連続の史上最高の企業業績が予測されているからだ。それまでは大企業、大型株は押せ、押せの上げムードで株価の底上げが続くだろう。しかし、すでに三菱地所は20年ぶりの高値更新となり、PERも約120倍。もはや大型株はバーゲンとは言えない。だから、景気回復、金融緩和の中でいよいよ中・小型株や新興株の出番が近づいている。また、株価が上昇、好況到来ということになると企業活動も個人消費もしだいに活発になることは目に見えている。ながーいデフレ不況のトンネルを抜けて"ポストデフレ"時代という新しいステージが始まろうとしている。まさに"上げ潮の時代"の幕開けだ。もちろんまだまだ紆余曲折があるだろうが、"智恵と度胸"のある人たちには面白い時代となるだろう!!
そこで最近読んで面白かった注目の本。
「上げ潮の時代」日本人のすべてが「中流の上に」 自民党幹事長中川秀直 講談社
「これから何が起るのか」 田坂広志 PHP研究所
「ファンドの時代」 野口均 千倉書房
「会社とは何か」 日本経済新聞社
「ザ・サーチ」グーグルが世界を変えた ジョン・バッテル 日経BP社
「美丘」Mioka 石田衣良 角川書店
「武富士会長・武井保雄の罪と罰」 木村勝美 メディアックス
「ウルトラ・ダラー」 手嶋龍一 新潮社
敬称略・同不順
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