スガシタの眼〜深層海流を読む 第101回
2006年08月08日
6年前に喝采を浴びて、長野県知事に迎えられた田中康夫氏に今回県民が突きつけた答えは「ノー」であった。
改革派知事としてメディアの注目を浴びたが県議会や市町村との対立、混乱を解消できず、最後には有権者の支持を失った。結局自公支援の守旧派と言ってもよい元自民党衆議院議員の村井仁氏が勝利した。
田中康夫氏の場合そのユニークなキャラクターから個人的な"好き嫌い"というのが相当あったと思うが、とにかく改革派は負け、長続きしなかった。
同じ改革派でも田中康夫氏は小泉改革とは対極をなすもので、むしろ反小泉で民主党寄りの政治姿勢であった。一方の小泉改革もいよいよ終焉し、9月下旬には新しい内閣が登場する。
安倍晋三官房長官の就任が有力視されているが、果たして改革を続けてゆくこができるか。政界の世代交替を進め能力主義で適材適所の人材登用を実現することができるか。
「イノーベーションとオープンな市場」という安倍氏の国家像が実現すれば、日本の景気は一層改善し、低迷を続ける株式市場も活況を取り戻すはずだ。
今回の長野知事選では自主投票という中途半端な対応しかできなかった民主党にもチャンスがある。小沢一郎党首、鳩山由紀夫幹事長という二枚看板で民主党の若手、中堅の有能な政治家を要所に抜擢し、次の選挙に勝つことだ。安倍新内閣の顔ぶれと民主党改革派の戦いになる。
すでに日本の景気、企業業績は回復しつつある。今一番大事なことは日本の政治が変わることだ。ぜひ、自民党と民主党で改革の競争をやってもらいたい。
改革とは"官僚主導の統制型社会から民主導の競争型社会への転換"、"デジタル情報革命の開花による技術革新"、その結果として"大好況と株式ブームの到来"という日本再生のシナリオを実現することだ。もっと分かりやすく言えば改革とは"古いものをぶち壊し新しいニッポンを創りあげる。
"ことに尽きる。幕末の英傑、坂本竜馬の「今一度ニッポンを洗濯申し候」という言葉を誰もが思い浮かべる時である。
さて、最後に最近の文化活動にチョッと触れてみる。
7月29日の土曜日の午後、アルデプロ主宰のIRセミナーで、「今後の日本経済と株価の行方―新興株は再び蘇るか―」と題して東京商工会議所ビルにて講演。
7月31日のお昼。ウェスティンホテル中華料理店で先月のダイヤモンドセミナーの主宰者の方々とランチ。"ダイヤモンドは投資対象としても魅力があるか"を話し合う。
8月1日は汐留コンラットホテル"ブルーチャイナ"のガラス張り個室で若手新興企業家たちと会食。"今後の株価、為替、NY株、政局の行方"を予測。出席者の方々から筆者の予測が大変参考になったと喜んでいただけた。顧問先やIPOナンバーズクラブなどのメンバー中心に今後もさらに講演、講話の機会を増やしたいと思っている。
注目の本は夏休み後にまとめてご紹介します。
Sugashita Financial Service Ltd.