スガシタの眼〜深層海流を読む 第86回
2005年12月20日
2005年の回顧と展望
平成17年、西暦2005年もあわただしく過ぎようとしている。今年は前半と後半では世の中の動きが様変わりとなった。演劇で言えば前半が悲劇なら後半は喜劇のような違いがある。株式市場では前半3月と5月に1万2000円、デフレの壁を突破することができず、株価も景気も見通しは不透明でどちらかというと弱気が多かった。ドイツ証券のM氏やUBS証券のH氏などが弱気の代表で、年後半は景気の腰だおれが懸念され、平均株価は1万円割れもありうるという見方だった。ところが8月8日の郵政解散を境に世の中は一変した。弱気は胡散無消し、今や強気が大勢を占める。
筆者は今年前半、雑誌『財界』やダイヤモンド『株データブック』などのコラムで平均株価は"1万4000円をめざす動きか"と予測した。来年春頃までには達成するだろうと予測したが、株価上昇のスピードは予想以上であった。しかし、今回の「郵政解散は単に民営化にYESかNOか?を問う選挙ではない。日本の政治経済を変えるか変えないかの選挙だ」。つまり戦後の高度成長を支えた、"政財官"の鉄の三角形を基軸にした統制型、協調型の規制社会を続けるのか。官から民へ。勝ち組と負け組みに分かれる競争型社会へ移行しようとするのか。いわば「今後の日本の社会のあり方を決定づける"関が原"となる。」、「そして小泉自民が圧勝し改革進行を歓迎するあらたな株高が始まる!」と断言した。(注 ダイヤモンド 株データブック秋版参照)。8月初旬の "郵政解散は関が原の合戦となる"という筆者の見通しが見事に的中したために、その後多くの方から好意的なメッセージをいただいた。
さて、この稿でも解説したように10月末の内閣改造を好感して、"改革続行、デフレ脱却、景気の本格回復"というシナリオを織り込むあらたな株高が進行中である。平均株価は約5年ぶりに1万5000円台を回復し、来年春にむかって1万6000円〜7000円をめざす動きという見方が有力だ。
今や弱気材料が見当たらないというのが気にかかるが、当面いつスピード調整があるかに注目したい。
しかし、中・長期的には株価上昇トレンドに変化がなく、大型株、中小型株、新興株を問わず業績好調株の底上げ、循環買いが続くだろう。
英国人の投資戦略家(インベストメント・ストラジスト)、ピータータスカ氏はその著書の中で2020年の日本を予測して、"長いサヨナラ"となるか、はたまた"デジタル元禄時代の到来"となるかどちらの可能性もありうると予想している、果たして読者の皆さんは"にっぽんの未来"をどちらのコースと予測されるでしょうか!?
(注)"長いサヨナラ" 改革が進展せず日本経済がジリ貧になるというシナリオ
Sugashita Financial Service Ltd.