スガシタの眼〜深層海流を読む 第83回
平成17年11月08日
日本の国富回復を買う相場始まる!!
11月4日、ついに平均株価は2001年5月23日以来、4年半ぶりに終値で1万4000円台を回復した。
小泉政権誕生以来の高値は首相就任直後の5月4日、1万4529円だ。
年内にも1万4500円台を突破して新値更新しそうな勢いとなった。
株価上昇のきっかけは、この稿でも何度も解説したように、8月8日の郵政解散だ。
筆者が予測した通り、小泉自民の圧勝は改革の進行、日本経済の本格回復という株高シナリオにつながった。また10月30日の内閣改造も株式市場はおおいに評価した。
まさに実力者ぞいで要所にポスト小泉の有力者を配置した。
ちょっと株式市場は過熱ぎみと言えなくもないが、今の株価の勢いから見て年末年始にむかって全面高となるような熱狂相場の到来の可能性すら出てきた。
株価を押し上げる一番強力な材料は10月27日の日経新聞朝刊の記事だ。
バブル経済崩壊後 日本の国富は下がり続けた。国富とは地価の総額や株価時価総額、金融資産などの合計だ。ピーク時3530兆円から2004年の末までに2700兆円と800兆円強も失われた。
しかし2005年末に初めて微増するという。いよいよデフレが終わって日本の国富が回復し始めた。だから不動産の流動化関連や含み資産株が買われているのだ。
筆者も、IDU(8922 マザーズ)、アルデプロ(8925 マザーズ)、ランド(8918 ジャスダック)、などの新興不動産関連を連載中のコラムで取り上げている。
勿論従来から注目しているデジタル関連、とくにモバイルのコンテンツや萌え関連のアミューズメントなど新興ハイテク株も有望なことに変わりはない。しかし、今後は株価全体の底上げが進行するので、どの分野の株も押し目買い、つまり割安なものに資金が集まる。結局、株式相場は循環買いだ。
休んでいるところを仕込めばいずれ上昇局面がやってくる。しかし業績がともなわないものはあまり期待できない。政治の世界と同じように経済の世界でも今後ますます勝ち組みと負け組みの差が鮮明になっていくであろう。
そこで今週注目の本は、まずビジネス分野では「リフレと金融政策」ベン・バーナンキ著 日本経済新聞社。著者はご存知次期米国連銀総裁。
エンターテーメント系では大沢在昌さんの待望の新作。「ザ・ジョカー 亡命者」講談社。“新宿鮫”の新作発表が待ち遠しい。
「小説 銀行頭取」橋口収著 経済界。著者は旧大蔵省 主計局長から国土事務次官と官僚のいわば頂点を極め、広島銀行頭取になるという異色の経歴を持つ。
それから友人のS氏からすすめられた「天国への階段」白川道 幻冬舎。
なんといっても彼のデビュー作、「流星たちの宴」は面白かった。
相場の世界に興味のある方はぜひ合わせてご一読を!!
Sugashita Financial Service Ltd.