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スガシタの眼〜深層海流を読む〜第61回 平成16年12月07日
いよいよ、クリスマス、忘年会シーズンだ。12月3日の金曜日、シャネルの銀座本店オープニング前夜祭として、日比谷公園の中に巨大仮設会場がつくられ、華やかなファッションショーが繰り広げられた。赤い絨毯が延々と引かれた会場には2000人の招待客。100人以上のトップモデルが次々と登場した。ショーの後、噴水、中庭を取り囲むように作られたガラス張りのレセプション会場ではシャンパン、ワイン、軽食が用意され、招待客をもてなした。日産自動車のカルロスゴーン氏や大使館関係と思われる外国人招待客も多数目に付いた。女優やモデルさんは日本人、外国人を問わず、あちこちにいて誰が誰だかわからない。今年のアサヒビールかサッポロビールのイメージガールという方にお会いしてお話ししたが、彼女がまったく目立たないくらいだ。とにかく、おそらく今年最大規模のパーティーだろうが、シャネルの勢いをまざまざと見せ付ける熱気に包まれた。シャネルにはバブル崩壊もデフレ不況も関係ない。東京ではシャネル、ルイヴィトン、エルメスが3強だという。ブランドさえ確立すれば不況知らずだ。韓流の火つけ役となったペヨンジュも"ヨン様"というブランドを作った。インターネットの世界では"ヤフー"、"グーグル"という巨大ブランドが市場を独占している。どんなニッチな市場でもよい。自分のブランドさえ創造することができれば今の世の中では、とてつもない成功が待っている。たとえば"アーティング"という会社がある。何の会社か知っている人は少ないだろう。「競馬予想投資ソフト」の開発・販売会社だ。ソフト1本120万円という高価な商品をすでに4000本を出荷し、ニッチの王者になりつつある。石田衣良さんの新刊書「アキハバラ@DEEP」は新しいサーチエンジン"クルーク"に取り組む6人の若者が主人公だ。石田さんの作品はいつも未来に窓を開けて、新鮮な風を送り込んでいる。さて、シャネルの招待客2000人、ヨン様出迎え4000人、ヤフーやグーグルにアクセスする数百万人?の求めるものはブランドだ。21世紀の日本社会ではあらゆる分野でブランドを発明、発見したものがニューリッチ、アントレプレナーになる。だから"ブランド探し"こそ新しいビジネス思考であり、成功への方程式である。
<今週の注目の本>
「アキハバラ@DEEP」 石田衣良著(文藝春秋)
映画も良かったらしいが原作を読んでみた。
「シルミド」 キム・ヒジョ著 (角川文庫)
スガシタ文庫から経済エンターテイメントのおすすめ。
「無法投機」 ポールアドマン著 (新潮文庫)
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