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スガシタの眼〜深層海流を読む〜第60回 平成16年11月22日
先週末金曜日の夕方、小雨降りしきる中、六本木の外れ南青山にある小粋な日本料理屋"志門"という店で青い眼の友人A氏と久方ぶりに会食した。彼はニューヨーク、ワシントン、ロンドン、香港などを拠点に国際金融コンサルタントをやっており、いわば筆者のご同業というところだ。早速世界情勢をどう見るか、どこに投資すればよいかという話になった。彼はまず米国大統領選挙の結果を見て即座にドルを売ったと明言した。1ドル85円〜90円ぐらいを予想しているようだ。「ブッシュ再選でドル安、石油価格高の構図は変わらない。中東はますます泥沼化する。戦火はイラクにとどまらず次第に中東全域に及ぶだろう」というのが彼の見通しだ。最終的には米国はサウジアラビアを植民地化し中東全域を支配下に置こうとするだろうという思い切った発言にちょっと驚いた。その米国に追従する小泉首相はブッシュ大統領のパペット(PUPPET)−操り人形の意味−だと言って日本の未来を危惧していた。さらに彼は言う「日本は今後米国(安全保障)必要とする。サウジアラビア、イランなどの中東(石油)を必要とする。中国(輸出先)を必要とする。しかし、米国、中東、中国は次第に日本を必要としなくなるだろう。特に日本人にはグローバルな視点が欠けている。国際的な戦略がない。だから、日本経済は今なお力を持っているが、10年後、20年後はわからない。日本の製造業は国際競争力があるが、それは過去の日本人の努力の結晶による技術力だ。しかし、今の日本人にそれだけの力があるかどうか疑問だ。今の10代、20代の若者たちがどれだけ英語が話せてIT(情報技術)産業の進化に対応してゆけるか。」と総じて日本の未来にはネガティブ(否定的)であった。「米国は覇権を強めるだろうが、その代償も"9.11"のような大きなものとなるだろう。だから、カナダドルやスイスフラン、ポンドやユーロのほうが安全な投資先である」と断言した。さて、日本の未来はどうなるか。筆者は若くてグローバルでパワフルな経営者が多くいる新興企業には強気だが!?最後にA氏からカナダのバンクーバの海辺にある別荘へ招待された。来年夏頃には行くことを約束したのでこれは是非実現したい。将来、1年の半分くらいカナダの大自然を楽しむような生活を送るのもいいかもしれないと思った次第である。
<今週の注目の本>
「ブッシュの野望 サウジの陰謀」グレイグ・アンガー著(柏書房)
リクルートを創業した江副氏の自伝
「かもめが翔んだ日」江副浩正著(朝日新聞社)
「乱気流(上・下)」小説巨大経済新聞 高杉良著(講談社)
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