スガシタファイナンシャルサービス株式会社
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菅下清廣プロフィール
  菅下清廣スガシタファイナンシャルサービス株式会社代表取締役社長
 
 
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スガシタの眼〜深層海流を読む〜第55回     平成16年09月14日

マクロ経済の弱さと企業業績の強さ
相変わらず東京株式市場は一進一退の動きが続いています。株価の上値が重い主な理由は景気減速懸念です。先週発表された4~6月期のGDP改定値はさらに下方修正され、1.3%となり、市場は失望売りで大きく下落しました。しかし、今週に入るや否や、株価は反発し、1万1000円を回復しました。景気が本当に悪いなら、株価はもっと下がるはずですが、意外に下値は固そうです。しかしぐんぐん株価が上昇するという勢いも見られません。そこで今の日本経済を分析してみると、一言でいって二極化構造です。中小企業や地方経済が依然として低迷している一方で、上場企業など大企業や新興企業は急速に業績を回復しています。つまり、今の日本は実体経済は今なおデフレ不況に苦しんでおり、企業業績は一段と改善してきているというのが実情です。9月12日付の日経新聞朝刊の一面記事がそれを象徴的に表しています。「4社に1社今期最高益」という見出しで上場企業の2005年3月期の連結経常利益は前期比15.8%増え、二期連続で最高益となる見通し。デジタル景気や外需拡大で売上高が3.3%伸び、4社に1社に当たる452社(前期は364社)が最高益を更新するという記事だ。確かにマクロ経済の低迷は続いているかもしれないが、上場企業を中心にミクロの視点で見れば絶好調ともいえる。それではなぜ上場企業の株価が上がらないか?答えは簡単だ。多くのアナリストやエコノミストが弱気のコメントを市場に流しつづけるからだ。三菱証券のM氏やドイツ証券のM氏などは弱気のダブルMといってもよいほど年がら年中弱気を言っている。そのためどうしても投資家心理は慎重になりがちだ。筆者は日本経済はすでに巡航速度に向かってテイクオフ(離陸)を開始したと思っている。近い将来、デフレ脱却期待がますます高まり、日本の景気回復が本格化する日が近づいているものと予測する。株価に対する過度の弱気は千載一遇のチャンスを失うことにもなりかねない。日本経済の淘汰と新生は着実に進んでおり、平均株価は10月にも再び1万2000円の大台にトライするような動きになるのではなかろうか。

<今週の注目の本>
新刊書から「101人の起業物語」竹間忠夫・大宮知信著(光文社)
「1冊の手帳で夢は必ずかなう<なりたい自分になるシンプルな方法>」熊谷正寿著(かんき出版)
経済書ではスガシタ文庫から 「デフレが蝕む」日本経済新聞社
丁度1年前に出版された本だが、当時(最悪期)、エコノミストたちがどうデフレを見たかを知る上で興味深い。

追伸:
「ダイヤモンドZai株データブック 秋版」が近日中に発売。巻頭に筆者の当面の相場観が掲載されていますので興味のある方はご一読ください。

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