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スガシタの眼〜深層海流を読む〜第54回 平成16年08月24日
アテネ五輪ゴールドラッシュと黄金のサイクル
ギリシャのアテネで開催中のオリンピックで日本の選手たちが大活躍している。日本柔道の一番手、野村忠宏選手が3大会連続の金メダル。やわらちゃんのニックネームで国民的人気の谷亮子選手の金メダルと男女柔道が幸先良くスタートしたのがゴールドラッシュの始まりだった。圧巻は1976年モントリオール大会以来、28年ぶりに金メダルを団体総合で獲得した日本男子体操チームだ。また、北島康介選手の100メートル、200メートル平泳ぎで二階級制覇の2つの金メダル。800メートル自由形の柴田亜依選手はなんと日本人初となる金メダルでまさに快挙の連続。最後は女子マラソンで野口みずき選手が居並ぶ強豪を尻目にトップでゴールイン。女子マラソンは前回のシドニー大会に続く2大会連続の金メダル。さらに、女子レスリングの4選手がそろって金、銀、銅と4階級でメダルを取った。なんと日本の女子選手たちの強いこと。アテネはおろか北米、ヨーロッパ、アジアの隅々までヤマトナデシコ(ちょっと表現が古いかもしれませんが)のたくましさ、有能ぶりを見せつけた。野村、北島両選手なども活躍したが、"ニッポン男子"はどこにいると言われかねないほどの日本女子選手団の躍進ぶりだ。興奮した実況中のアナウンサーが「アテネの空に神風が吹いている」と絶叫したという。どの会場でも日の丸の旗が振られ、日本中の人々が応援している。日本選手の誰一人として誰かに強制されたり、命令されたりはしていない。自ら練習に励み、自ら苦しいトレーニングを積み、すばらしい成果を出した。大半が20代の若者だ。日本選手たちは全員礼儀正しくフェアプレーに徹している。同じ日本人としてこれほど嬉しいことはない。アテネ五輪のゴールドラッシュを目前に「黄金のサイクル」という言葉を思い出した。第49回(6月8日発行)で紹介したエコノミストの嶋中雄二氏は「日本の景気」−復活の兆はここにある−(角川書店)で、2003年4月末の平均株価7607円で株価は底入れし、2005年には地価も底入れする。日本経済は2006年から短期、中期、長期、超長期の4つの景気の波が一斉に上昇を開始する、"黄金のサイクル"に入ると予測している。もしそうなら、昨年来の株高はほんの序盤戦に過ぎず、遅くとも来年後半までにはデフレ脱却、景気の本格的な回復を先取りするダイナミックな株高トレンドがやってくるはずだ。アテネ五輪のゴールドラッシュはその"日本復活"の前兆かもしれない。
<今週注目の本>
スガシタ文庫から経済書では
「ドラッカーの箴言(しんげん) 日本はよみがえる」(祥伝社) 平成12年12月15日初版
エンターテーメント分野では 「亡国のイージス」福井晴敏著(講談社) 大沢在昌、
石田衣良につぐ期待のエンターテーメント作家の話題作 「リビング・ヒストリー ヒラリー・ロダム・クリントン自伝」酒井洋子訳(早川書房)
ご存知クリントン前大統領夫人の自伝。次の次の有力大統領候補といわれている。
追伸:
夏休みもあと残り少なくなったので読書に集中したいと思っていますが、何しろアテネ五輪を見ずにはいられない。 【訂正とおわび】
・ 第49回の今週注目の本「余談として」は「余話として」 ・ 第52回「先攻」は「先行」 ・ 第53回「国家斉唱」は「国歌斉唱」
以上、誤記を訂正致します。
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