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スガシタの眼〜深層海流を読む〜第44回 平成16年03月22日
前回、年初からの株高の背景には3つの理由がある。 そのひとつは対中国輸出の急増、ふたつめは、デジタル産業の拡大、3つ目は意外な円安といった。
中でも円安は日本の景気や株価に大きな追風となった。なぜか?輸出産業が潤うというだけではない。 デフレ脱却の期待が高まるからだ。昨年1月に溝口善兵衛氏(昭和43年入省)が財務官に就任して以来、なんと30兆円を越える円売りドル買い介入を行った。これは日銀の量的緩和策を拡大させる効果もあり、実質的なリフレ政策だ。リフレ政策とは通貨の供給量を増やし、物価がプラスになる、資産価値が上昇することをめざす。賛否両論のあるインフレターゲット策もいわばリフレ政策の一種だ。とにかく日本経済はバブル崩壊後13年余にわたってデフレの罠に落ち込んでしまっている。恒常的な物価下落、資産価値の下落は企業の売り上げを減少させ、設備投資の縮小、人員の削減(リストラ)に帰結する。また、株価下落や超低金利は投資マインドを冷却し、資本市場の機能(メカニズム)を麻痺させる。その結果、日本経済は閉塞状態になり、誰もが自信を失い明日の展望が開けない。だから今是非ともやらなければならないことは「まずデフレを止めよ!」ということである。昨年来の金融当局の巨額の為替介入はデフレ脱却を一番の目的としたものに違いない。円安、株高が続けばデフレが終るという期待が生まれる。ところが、この金融当局の大規模介入に対し欧米諸国から批判が出てきた。溝口財務官には"ミスタードル"という異名(ニックネーム)をつけて大胆、積極的なドル買い介入を揶揄(やゆ)した。海外マスコミ筋の批判的な報道に腰が引けたのか、直近の為替市場ではまたまた円高に動き始めた。今後日本の株価が上昇を続けるか、デフレから脱出できるかは「ミスタードル」の決断と実行にかかっている。とにかく為替介入が腰砕けとなってはもとの木阿弥だ。冒頭からデフレやリフレや為替介入というちょっと肩の凝る話が続いたが、日本経済は今、大変微妙な局面を迎えていることだけは間違いない。
閑話休題 さて、年初から映画「ラストサムライ」の大ヒット、NHK大河ドラマの「新選組!」が高視聴率、日露開戦百周年ということで司馬遼太郎氏の歴史小説「坂の上の雲」、「竜馬がゆく」などが話題になっている。要は世の中は幕末ムードだ。長らく続いた戦後の冷戦構造が終って世の中は激変した。そして今の日本では古い価値観を壊し、新しい価値観を求めるという幕末現象が起っている。
(注)金融当局とは、政府、財務省、日銀一体を指す。
<現在連載中の記事>
今回は現在連載中の記事や出演番組を紹介したい。ご関心のある方は是非ご覧下さい。
1) 雑誌・財界 毎月2回 「デフレ下の捨てる情報拾う情報」
2) 夕刊フジ 毎週月曜夕方 「株で痛快に儲ける方法」
直近の主な注目銘柄 オプト(2389・ジャスダック)、
マクロミル(3730・マザーズ)、
アップルインターナショナル(2788・マザーズ)、
グッドウィル(4723・ジャスダック)、ゲオ(2681・東証1部)など
3) ダイヤモンドZai 毎月20日発売 「原宿投資研究所」
最近の主な注目株 インボイス(9448・東証2部)、
ライブドア(4753・マザーズ)、
モック(2363・マザーズ)、
メディアシーク(4824・マザーズ)、
カカクコム(2371・マザーズ)など
4) 雑誌・宝島ムック「ハイリターン小型株85」好評発売中。袋とじを含む注目10銘柄を掲載。
5) スカイパーフェクトTV 毎月1回 ch766「ワザあり!菅下清廣の株式道場」
(注)投資判断は自己責任でお願い致します
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