スガシタファイナンシャルサービス株式会社
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菅下清廣プロフィール
  菅下清廣スガシタファイナンシャルサービス株式会社代表取締役社長
 
 
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スガシタの眼〜深層海流を読む〜第29回     平成15年8月12日

さーて、歴史的な長梅雨が明けて、猛暑到来。
メールマガジンの読者の方々にはあらためて暑中お見舞い申し上げます。
また、来週の8月18日から 1週間は夏季休業とさせていただきます。
バリ島はちょっと危ないのでハワイか沖縄にでも出かけようと思っていますが、 なんといまだに予約もしていない。 結局都心のシティホテルのプールサイドで短いゆく夏を惜しむことになるような予感がします。
今回はやや固めの話しから。
最近の中国の外交姿勢に大変化が見られる。 胡錦涛国家主席の新執行部は今、対日融和策を進めている。 また、北朝鮮問題でも積極的に6者協議を根回しした。なぜか?答えは簡単だ。
北朝鮮・中国vs日本の敵対関係が中国に利さない、国益にプラスにならないと判断しているからだ。
それは北朝鮮の核脅威や中国の対日敵視政策によって日本がますます米国寄りの政策を取り、
日米同盟が堅守になることは中国の脅威となるからだ。
もし米国が将来、対中国、対北朝鮮封じ込め作戦を立てるようなことになれば、 日本列島の軍事力の強化を支援し、日本の核保有をも支持する可能性すら出てくるからだ。
もちろん日中友好は大歓迎だが、中国の対日融和策の真意というものを見極める必要がある。
中国が日本の政治、軍事体制の弱体化を望んでいるとしても強化を喜ぶはずがないからだ。
−閑話休題―
週末のクーラーの効いた書斎で先週は大沢在昌氏の近著「天使の爪」上下巻を通読した。
なかなか面白い。前編に当たる「天使の牙」も夢中で読んだが、これは8月下旬、映画化され公開される。
是非見に行きたい。このオオサワアリマサという作家の面白さは未来性があることだ。
本人も新聞のインタビューで答えていたが、過去の事例を材料に書くのではなくて書いたことが近未来に起きる。小説が社会現象を先行する。
例えば新宿鮫シリーズの「無間人形」では、アイスキャンディーと呼ばれる錠剤の覚せい剤が若者の間に流行する事件を書いた。なんと、今やそれが現実となって各種の錠剤型の覚せい剤が氾濫して深刻な問題となっている。「風化水脈」では、中国人マフィアグループによる高級車窃盗団を描いた。
近著「天使の爪」の下巻にこんな下りがある。 下巻336ページ 「金(カネ)が好きなのだ、大人も子供も。
バブルと呼ばれた経済が異常に好調だった時代からこっち、日本人は金(カネ)を使うのが大好きになった。そのくせ大金持にはなれないと思っている。
今、この国で大金持になる夢を持っているのは中国人だ。
この国で稼いだ金を元手に本国で何かをやってやろうと」 「中国人は商売がうまいというからな」 セミョーノフは青ざめた顔に笑みをうかべた。 「その通りだ。日本人は働くのはうまいが、商売はうまくない。だからいずれ中国人に働かされるようになるだろう」 この大沢在昌氏の未来予知を読者諸氏はどう受け止めるか!?

<今週注目の本>
大沢在昌著「天使の爪」《上496ページ》・《下478ページ》(小学館)
まだ、読んでいない人のために
大沢在昌著「天使の牙」(小学館)、文庫版…上下巻(角川書店)
経済ものでは佐高信氏からサイン入りで直接いただいた
「佐高流経済学入門」(晶文社)

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