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スガシタの眼〜深層海流を読む〜第23回 平成15年5月13日
5月5日の毎日新聞朝刊の主張・提言・討論の広場という紙面に掲載された新しい神奈川県知事松沢成文氏の"構造改革は地方から"というコラムが目を引いた。松沢氏は当選前は民主党の衆議員を3期務め、将来のリーダー候補として注目されていた。その松沢氏が同じ松下政経塾の後輩中田宏氏の横浜市長当選に刺激されてか、今回知事選に勇躍立候補した。選挙の最終局面では有力候補が次々と立候補し、大接戦の予想であった。しかし結果は2位以下を大きく引き離した圧勝であった。やはり松沢氏の真摯な人柄、議員としての実績そして果敢な行動力が評価されたものと思われる。以下、毎日新聞の記事を要約する。− 松沢氏は知事選出馬にあたってマニフェスト(政策綱領)を発表した。その中で氏は県の行政職員を4年間で1500人減らすとともに警察職員を1500人増やすことを公約とした。単純な人員カットではなく、必要なところに人を充てるのが構造改革だ。治安の悪化を皮膚感覚で分かっていた有権者がこの公約に一番興味を示した。暴走族の徹底取締りも明言している。松沢新知事の誕生で神奈川県の治安は様変わりに良くなるだろう。そして松沢氏は首都圏や近畿圏、九州圏などからなる「道州制」の導入を提唱し、住民自らが地域を運営する地域主権の政治を目指す。「道州制」の導入により各地域が競争して善い政治を行う。つまり「善政競争」をもたらすことによって地方から構造改革を推し進めようというわけだ。東京都知事の石原慎太郎氏はその抜群の知名度によって何かと注目されるが、それ以上に今後の松沢知事の活躍に期待したい。石原知事に比べれば知名度で見劣りするかもしれないが、松沢氏には若さがある。改革とはいつの時代でも世代交替を意味する。政治の世界も松沢知事や中田市長らの台頭によって若返りすることが一番大切だ。人心一新をして地方政治を変えてもらいたい。中央の政界でも若手抜擢の時代がきっと到来するに違いない。早く若手の政治家たちがリーダーとなって日本の改革を進めるようなシステムが必要だ。そのためには政治家の民間並みの定年制とか政治の世界の年功序列制を政策や能力中心主義に変革すべきだ。だから今回の松沢知事のマニフェストが有権者に幅広く評価されたという事実は大きい。民間企業でもみずほやUFJなどメガバンクがどうしてダメになったか。年功序列で能力のある人々を排除してきたからである。日本再生のためには能力のある人、やる気のある人材を政界、財界に多数輩出されるような意識と制度が急がれる。さて、今週の注目の本は、幻冬舎のF氏、S女史から最近良く売れているとプレゼントしていだだいた2冊。
<今週注目の本>
「いつも時間がないA君と片づけられないBさんへ」 サニー・シュレンジャー / ロバータ・ロッシュ 共著(幻冬舎)
「ニワトリを殺すな」ケビン・D・ワン著(幻冬舎)
それから、前回のリチャード・ヴェルナー氏の近著「虚構の終焉」のエッセンスをわかりやすく解説した「謎解き!平成大不況」(PHP出版)もおすすめです。
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