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スガシタの眼〜深層海流を読む〜第20回 平成15年3月25日
日本時間の3月20日午前11時30分頃、米英軍によるイラク攻撃が始まった。
ブッシュ米国大統領は東部時間3月19日午後10時15分(日本時間20日午後0時15分)、
ホワイトハウスからテレビ演説し、米英軍主導によるイラク攻撃を開始したと宣言した。
この対イラク宣戦布告はあらたな冷戦時代の始まりでもある。
歴史にはその後の10年、20年という世の中の流れを決定付ける転換点というものがある。
最近では1989年12月2日、3日にわたって行われた米ソ首脳会談による冷戦終結の合意が
まさに歴史の転換点であった。地中海マルタ沖船上、悪天候の中、ブッシュ(父)、ゴルバチョフ両首脳は
半世紀に及ぶ米ソ対立の構図に終止符を打った。
それは1945年2月4日のヤルタ会談によって第2次世界大戦後の米ソによる
世界分割の構図が終わったことを意味した。
その後ソ連は崩壊し、東西ベルリンの壁も崩れ落ちた。
国際社会はマルタ会談後のあらたな秩序を模索することになった。
東欧革命が起こり、ソ連はもとのロシアに回帰し、ヨーロッパの一部になろうとしている。米国は無敵となり、繁栄の日々が続くはずであった。しかし2001年9月11日の米国中枢多発テロによって歴史の歯車は動いた。動かざるを得なかったといったほうがよいだろう。
米国は自国の脅威となる世界中のテロ及びテロの温床となる組織や国家を総力をあげて壊滅させることを決意した。今回のイラク攻撃はその米国の新しい決意、世界戦略の出発点といえる。
今回はちょっと堅い話しになりましたが、とにかく、今我々は歴史の大転換点に直面しているということを言いたかったわけです。
さて、イラク開戦と同時に日米の株式市場は大幅に上昇、20日の東京株式市場は全面高となりました。
相場世界では「戦争開始は買い」とされています。
しかし、この株高が長続きするかどうかは戦争の結果しだいではない。もっと決定的な要因は"経済敗戦"のA級戦犯、小泉首相や竹中経財金融相が「改革なくして成長なし」から「成長なくして改革なし」という景気回復重視の政策に大転換できるかどうかにかかっている。
<今週注目の本>
岩田規久男編「まずデフレをとめよ」日本経済新聞社
城山三郎・内橋克人著「『人間復興』の経済を目指して」朝日新聞社
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