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スガシタの眼〜深層海流を読む〜第18回 平成15年2月25日
新聞、テレビなどの報道を見る限り、米英両国によるイラク攻撃開始は刻一刻と切迫しているようだ。
欧州の大国、フランスやドイツあるいはロシアが主張しているように国連による査察をさらに時間をかけて
継続すべきなのかすみやかなイラク攻撃を支持すべきなのか世界の主要国はその是非を問われている。
平時にはあまりよくわからないが戦争ということになればそれぞれの国の外交方針や
各国の国益とは何かがはっきりする。いいかげんな返事はできないからだ。
特に日本は査察継続かイラク攻撃支持か、YES、NOの答えを出さなくてはならない。
なぜなら攻撃を主張する米国は日本の同盟国だからだ。
日米安全保障条約によってお互いの国防や軍事行動の相互協力、相互防衛をうたっている相手だ。
2001年9月11日の米国中枢部マンハッタン島にある世界貿易センタービルのツインタワーが
テロ攻撃によって崩壊した。2000人を超える死傷者が出た。
この事件を契機に米国は世界中のテロリストやテロの温床となっている国家や組織を
壊滅させる決意をした。イラクがその対象だと米国は宣言している。
ブッシュ大統領はイラク、イラン、北朝鮮を悪の枢軸と名指しで批難し、攻撃の目標とした。
この判断が正しいのかどうか。イラクがテロ国家であり、テロの温床となっていることが事実なのかどうか、
世界中の人々に問う戦争だ。果たして我が小泉内閣はどのような判断を下すのだろうか。
日本政府が米英支持でもイラクの攻撃反対でもその理由を明確にすべての国民に説明する必要がある。
できる限り早い時期にテレビを通じて小泉首相のメッセージを伝えてもらいたい。
間違ってもウヤムヤのうちに日本の進路を決めてはならない。
そんなことを考えながら週末に「霧の密約」という1901年10月日英同盟締結直前の霧の都ロンドンを舞台に
日本、イギリス、ロシア、中国(当時は清)の熾烈な外交交渉の裏側を描くハードボイルドタッチの小説を読んだ。単行本で499ページに及ぶ力作だがとにかく面白い。
日英同盟阻止のためにロシアが放つ清からの刺客、暗号名"朱雀"とスコットランドヤード(ロンドン警視庁)の息詰まる攻防。週末の雨の日にとくに歴史に興味がある人にはおすすめ!?
<今週注目の本>
伴野朗著「霧の密約」朝日新聞社刊
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