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スガシタの眼〜深層海流を読む〜第17回 平成15年2月10日
2月8日、9日の主要各紙の一面に産業再生機構社長に大和証券SMBC社長の
清田瞭(きよた・あきら)氏に内定という大見出しの観測記事が出た。
今春にスタートが予定されている産業再生機構の社長は不良債権処理に苦しむ
企業の生死を決する重要なポストで産業再生委員会の委員長をも兼任する。
大手銀行が抱える巨額の不良貸し出し先である企業の実態を精査して消滅させるものと
再生させるものに選別し、文字通り淘汰と再編を進める役割を担う。
当初、政府は財界の重鎮からと人選を進めていたが難しい役割に適当な人物が出てこなかった。
そこで企業再生の実務に実績のある清田氏に白羽の矢が立ったというわけである。
今や重鎮より実務派だ。小泉内閣がいつまでたってもデフレ不況を克服できないのは実務派がいないからだ。竹中平蔵金融・経財相などはその良い例だ。弁舌さわやかだが実行力が乏しい。
実務経験がないから自分の言葉に自信がない。言動や政策が常にブレる。ふらふらする。
あるいは八方美人的な行動となる。そういう中で清田氏の抜擢に注目したい。
産業再生機構のトップ人事は次期日銀総裁人事に匹敵する重要な人選だ。
奇しくも清田社長と筆者は大和証券では昭和44年の同期入社だ。
清田氏の才能と人柄の良さは若いころから周囲の認めるところだ。
筆者は大和証券から後に転職した身だが、その後も時々2人で昼食会をやり、
金融、経済問題を話し合うなど気が合う間柄だ。是非今までの経験を生かして
日本経済再生のために頑張って欲しい。とにかく今の日本は思い切った世代交替を図るべきだ。
政界、財界の重鎮は後見役となり若手にチャンスを与えるべきだ。
いうまでもなく明治維新の成功は有能な実務派の若手を各分野において登用したことにある。
<今週注目の本>
岩田規久男著「スッキリ日本経済入門」日本経済新聞社
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